日々草での利用者様やご家族様との関わり方(ポジショニング編)

【利用者A様】
女性シルエット
90代 女性 要介護5

認知症の症状から、帰宅願望や息子への依存心がつよく、常に「帰りたい」「死にたい」と泣きながら口にする利用者様です。
過去の既往歴をみると、腰椎の圧迫骨折もあり、円背が強い方です。車椅子座位の姿勢も仙骨座りとなり、前滑りを何度も繰り返され、自分で姿勢を戻すことが困難なため危険です。

その度に近くにいる職員へ声をかけて戻してもらうなど、姿勢が崩れていることは本人も認識されているようです。
また、デイサービスではベッドで臥床されることを嫌い、車椅子に座りながらウトウトと頭が前方に倒れて寝てしまいます。
これまでスタンダードの車椅子を使用されていましたが、現状をケアマネージャーに連絡し、ティルトタイプの車椅子に変更したところ、最初は抵抗も強く出現し、不穏になり落ち着かない様子でした。
1週間後くらいには、次第に自分専用の車椅子だと認識されているようです。現在はティルトで座面に勾配をつけることで、座位ポジショニングの安定。腰部負担の軽減に繋がり前滑りも減少されています。
認知症の症状も軽減したようにみられ、急に大声を出したり、不穏で泣き出す回数が減少しています。


【利用者B様】
女性シルエット
90代 女性 要介護4

膝の痛みを訴え、立位保持困難。立位支持性がなくハムストリングスの筋に拘縮がみられる利用者様です。 介助時も 腎臓の疾患に既往があることで、下肢のむくみがひどく下腿の周囲には、はちきれそうな水泡が数箇所みられていました。
運動も嫌いで、フットレストに足を乗せることがなく、足が座面の下に潜り込むようにしていた利用者様です。
座っていても寝ていても、足の痛みの訴えから落ち着かなく、着座と臥床を繰り返していました。
これまで、身長に合わせたタイプの座面が低い車椅子を使用されていましたが、フットレストをエレベーション機能をつけ リクライニング式のタイプに変更したところ、驚くことに、あれほどパンパンに腫れ上がった足がたったの一日で改善され 水が引いたことで足にシワが見えるようになってきました。
改善した足
(実際に改善されて、足のシワがハッキリみえています。)

それ以来、足の痛みを訴えてくる回数も減少され、膝が屈曲し重心が臀部にあるため、立位の支持とまではいきませんが、前方の把持物を握りしめるように意欲的な行動もでてきました。

現在では痛みの訴えも軽減し落ち着きのある毎日を過ごされています。
この方々は、こちらに来る前に、自宅や他の施設で住み続けることができませんでした。

なぜ?
日々草では、このような介助が実現できたのでしょうか?

高齢者グループ
それには、日々草の掲げるテーマ「ぬくもり介護」がキーワードとなってくるでしょう。
常に利用者の目線になり、困っていることを我が身に置き換えて考えていく精神が、代表・管理者をはじめとした職員へと受け継がれているのです。
少ない利用者だからこそ、行き届くサービスケア。

家族やケアマネージャーと親身になって、自分たちができることや困っていることを相談し利用者様にとって実現可能なことと、難しいことを話し合うことで、より良いサービスの実現に繋げています。
私達は、数多くの方に手を差し伸べることができません。
だからこそ、一人一人の高齢者と向き合った介護ができることに誇りをもって

今日も「日々草」は地に足を付け、根を広げて、関わる皆様の心に届くようにと
小さな花を咲かせます。